人との出会い ~ 23 ~

この会社の製品は機械類ですから重量や大きさから普通は船で輸送
しています。 当時は向こうの工場を出てからこちらの通関が終わって
引き取るまでに約5-6週間はかかりました。

ですから船が日本に着く前に日本での通関に必要な書類 例えば
commercial invoice packing list cert.of.origin
請求書 梱包明細 原産地証明 などは ぎりぎり届いていました。

親子関係の会社ですから決済方法は後払いの送金でしたのであまり
問題はありませんでした。 事、船便に関してはです。

問題は日本各地で稼働中の機械の補修部品です。

大きな工場のラインが止まる、はては発電所の機能がマヒして
関東地方が停電する なんて心配のある事がかなりありました。

その為に補修部品は飛行機で輸送する事が多くかなりの頻度で
行われいました。 

そこには大きな問題がありました、工場を出た貨物は日本に着いても
書類が来ない、貨物は出来るだけ早く通関して修理を待ってる所に
届けなくてはなりません。

今ではアックスで送られたinvoice でも受け付けられますが当時は
まだフックスなども発達しておらず又、DHLやFEDERALみたいな
宅配便もあまり普及していない時代です。

日本の税関は送り主の肉筆のサインのある送り状しか認めてくれません。

ひたすらアメリカから来る書類を待つしかありませんがそれはとても
出来る事ではありません。 高い航空運賃を払いお客様に叱られて
意味が無いのです。

この事は私が入社する前からの問題で、相手側に改善策を求めて来たの
ですが親会社と子会社の甘えでなかなか解決出来ずにいたようです。

こちらの悲鳴に答えて凄い解決策がありました。

親会社から白紙の送り状用紙が送られてきているのです。
こちらの書類が待てない時は あんた勝手に作りなさい。

普通の会社間の取引では考えられない事です。
また、これはかなりの違反行為なのです。 見つかれば即
私文書偽造や外為法違反に問われます。

しかし、工場操業が止まる、発電所が止まる では、大変な
事態となります。

そこで不詳、私めは親会社の輸出の書類を作る仕事もやらなくては
ならない事になるのです。

品物の価格は注文した時点で決っていますのでその通りの価格を
記入すれば大きな脱税行為にはなりませんが 実際にどんな貨物が
届いたのかを知る為に その都度羽田空港に行き貨物の点検と
梱包に着いてるpacking list を持ち帰り書類作りに入ります。

これは、大変な作業であると同時にいつまでもこんな事を続ける
ていればあとで取り返しのつかない事になると思いました。

幸いにしてその後親会社の重役と話して書類無しの貨物は送らない
もしそれにより起きた問題は全て本社の責任で償うとの覚書を交わし
問題を解決して来ましたが、今、思うととても深刻な事態でした。

50年前の輸入通関には今より遥かに多い制約があり輸入の手続きは
煩雑で関税も高く通関に一週間以上かかる事は当たりまえでした。

さらに、輸入許可書には銀行に輸入額の10%の担保金を積み
期間内90%以上通関しないと担保金が戻らないなんて規則ありました。

それにこの会社の製品は当時の 重要機械免税の対象になる物が多くて
その手続は大変物でした。 でも前の会社から お役所での 対応を
勉強したお陰でそれがかなり役に立ちました。

 要は、相手との信頼関係ですね。

 こちらの誠意を見せれば相手も理解してくれる、都合の悪い事は隠さず
 実は、この様な問題があるのですがと 先に相談した方が結論が早く
 なります。 それでだめなものはだめと会社に納得させる事が真に
 会社の為になると言うことです。

 今では、どこの会社でも コンプライアンス と言う言葉を掲げ
 て法律を守る事の大切をアッピールしています。大事な事ですね。

 この会社の輸入業務を通じて沢山の税関の方と出会いました、それも
 一つの人との出合いです。 私が今所属するテニスクラブにも
 かって税関の窓口で色々と交渉して来た人がいて懐かしく昔の話を
 しています。 勿論この話もニャリと笑い聞いていました。 

 ちなみに今の会社の名誉の為に? 今では会社が発行する凡その
 書類はすべてコンピユーターで出来てしましいます。
 ですから、偽造書類など作る必要は全くありません。

 但し、政府機関や商工会議所の書類は総て原本や写しが必要ですね。

 未だに、時々、昔の会社の トラブルを夢に見て唸る事があります。
 こんな事を書いたので又、夢にみるかもね。 汗、汗。

 続く。
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Author:yochann
50年もの長きに渡り携わってきた貿易関係の仕事を今年の3月
70歳の定年で終りサンデ-毎日の世界に仲間入りしました。
幸い私には外遊びはテニスクラブに家遊びはインタ-ネット将棋の
サ-クルに沢山のお友達いてくれます。これは私の大切な財産
であります、その皆様とこのブログを通じて益々の交流を深めめる
事が出来れば私の大きな喜びであります。
どうぞ皆様どんどん遊びに来てください、お待ちして居ります。

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